ソフトボールと野球のバッティングの違いは?バットも違うよ

いろいろ似ているけれども、ソフトボールと野球は違います。ソフトボールも野球も、投手がピッチャーズプレートからホームベースに向かってボールを投げ、そのボールを打者が打つという基本は同じです。違うのは投手が投げるボールです。

ソフトボールに用いられるボールは野球で用いられる硬球よりも大きいので、それを打つバットもソフトボールと野球とではサイズも重さも違います。ボールもバットも違うとすれば、バッティングもソフトボールと野球とでは違うはずです。ここではソフトボールと野球のバッティングの違いについて考えてみることにします。

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ソフトボールのバッティング

ソフトボールのバッティングで気をつけることは、バットを構えたときの姿勢です。ピッチャーが投げるボールがよく見えて、そして無駄なくスイングができるような自然体の構えが大切です。個人差がありますので、これがもっとも正しい構えだということはありませんが、無駄な力の入らない自分にもっとも適した構えを身につけることが大切です。

バッティングの構えで大事なことのひとつに、両足の間の距離をどうするかということがあります。この両足の距離のことをスタンスと言いますが、基本的には肩幅よりやや広めにスタンスをとります。そして重心は両足の親指の付け根にします。ソフトボールのスタンスには、スクエアスタンス、オープンスタンス、クローズドスタンスの3種類があります。

スクエアスタンスが基本ですが、このスタンスはバットを構えたとき、左右のつまさきを結んだ線がバッターボックスと平行になります。オープンスタンスは、ピッチャー寄りの足ともう一方の足の間隔が少し広く、クローズドスタンスは、ピッチャー寄りの足ともう一方の足の間隔が少し狭いスタンスです。

バットの握り方にもいくつかスタイルがありますが、基本的には力を入れすぎないことが大切です。バットの握り方にはロンググリップとチョークグリップがあります。ロングクリップは、バットの端のグリップエンドのところに手を当てて持ちます。バットをもっとも長くして利用する握り方です。

それに対してチョークグリップは、グリップエンドからこぶし一つ分くらいあけてバットを短くもつ握り方です。長打力を期待するならロンググリップで、いろいろなボールにジャストミートするにはチョークグリップということになります。

また、バットの振るスイングの基本は、ボールをじっと見ながらギリギリまで引きつけて体の前でミートすることと、スイングのときに回転軸がぶれないようにすることです。

野球のバッティングとの違い

ソフトボールのスイングと野球のスイングを比べると、ソフトボールではバットをコンパクトに振ります。野球は、ボールをどの位置でバットに当てるかという点で、いろいろなバリエーションがあります。それは打球をどの方向に飛ばすかを、バッティングによって調整することができるからです。

イチローのバッティングを見ていると、自由自在にボールをバットに当てていることがわかります。それに対してソフトボールでは、ボールをできるかぎり手元まで引きつけて、コンパクトに打つことが大切です。コンパクトなバッティングだと、ボールに与えられる運動量が少なくなりますが、それは巧みに体重移動したり上半身をズラしたりして調整します、ソフトボールの一流のバッターは、それがうまいということになります。

ソフトボールと野球の違い

野球では、グランドから少し高くなったマウンドから投球します。いろいろな投球法の許されている野球では、150km/hを超えるスピードボールを投げることができますが、ホームベースまでの距離がソフトボールと比べて長いので、体感速度はソフトボールのほうが速いということがあります。

この距離の違いから、野球とソフトボールでは、ボールの軌道やバッティングのタイミングなどが違ってきます。また、スイングの軌道も野球とソフトボールとでは違います。ボールもバットも丸いというのが共通していますが、丸いバットの芯の部分にボールを当てるようにスイングすることが大切で、これをジャストミートといいます。バットの上部にボールが当たればフライになり、下部に当たればゴロになります。

スイングには、ボールをバットで上から叩くように振るダウンスイングと、バットを下からすくい上げるように振るアッパースイングとがあります。野球ではグランドが広いので、ボールをできるだけ遠くに飛ばさないとヒットになりませんから、どちらかというとアッパースイングになることが多いです。それに対してソフトボールでは、たとえ内野ゴロになっても、ともかくボールを打ち返すことが大切なので、ダウンスイングになることが多いのです。

道具の違い

ソフトボールのバットの長さは86.4cm以内、一番太い部分の直径は5.72cm以内、重さは1077g以内となっています。それに対して野球のバットの長さは106.7cm以内、一番太い部分の直径が6.6cm以内です。ソフトボールのバットに比べて、長さも太さも野球のバットは大きいのですが、重さについては、高校野球では900g以上のものを使うことが規定されていますから、ソフトボールより軽いバットが一般的ということになります。

プロ野球では、たいていは900gを少し超えた程度のバットが用いられていますが、高校野球のような規定はないので900g以下のバットを使う選手もいれば、逆に1000gを超えるバットを使う選手もいます。

ソフトボールに比べて野球のボールが小さいことはすぐにわかりますが、どの位の差があるかというと、公式のソフトボールは皮製のものが177.79gから197.85g、ゴム製のものが185gから195g、それに対して硬式野球のボールは141.7gから148.8gです。野球のボールよりもソフトボールのほうが重いので、それを打つバットも重くなるのです。

ボールの大きさは、皮製のソフトボールは周囲24.16cmから36.8cmですが、だいたい30cm前後ということになります。それに対して硬式野球のボールは周囲22.9から23.cmで、ソフトボールと比べてかなり小さいです。

まとめ

四角いグランドでバットとボールを使ってプレーするソフトボールと野球は似ていますが、いろいろな違いがあります。ここでは、バッティングの違いについて考えて見ました。投球距離の違いとグランドの大きさの違い、それに、バットとボールの違いが、バッティングにも影響していると考えられます。

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