健康診断の当日にタバコは吸っていい?喫煙者には気になりますよね~

あなたは1日に何本のタバコを吸っていますか? 仕事が一段落したとき、あるいは食事をしたあと、ちょっと一服タバコを吸うというのが習慣になっているかもしれません。あるいはストレスがたまりそうになったときや、心を落ち着かせたくなったときなどにタバコを吸うこともあるでしょう。喫煙は人間の精神的な問題とも関係しています。ですから、タバコに含まれるニコチンやタールが身体に悪いことがわかっていても、なかなか禁煙はできません。さて、健康診断当日はタバコを吸ってもいいのでしょうか?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

こんな人は吸っちゃダメ

タバコ1本を吸ったからといって、その害が尿検査や血液検査にすぐに出るものではありません。だったら、検査の前にちょっとタバコを一服というのも許されるのではないか、などと考えてはいけません。タバコを吸うと血管が収縮するために、血圧が上昇します。そのうえタバコに含まれているニコチンも血圧を上げてしまいます。健康診断には必ず血圧測定がありますが、タバコはその結果に悪影響を及ぼしますので、当日の喫煙はNGです。

胃のバリウム検査がある人は、さらに要注意です。タバコを吸うと胃酸が過剰に分泌されるため、バリウムが胃壁にうまく定着せず、X線撮影したときにたとえ病巣があったとしてもバリウムがそこに付着していないため、うまく映像でとらえることができません。バリウム検査をされている方はご存じだと思いますが、ただ一瞬息を止めるだけですむ胸部X線撮影とは違って、バリウムを飲むのはとても苦しくて、場合によっては、嘔吐したり便がつまったりすることもあります。そんな苦しみと危険を冒してせっかく飲んだバリウムが役に立たないとしたら、どうでしょうか。タバコを吸わない苦しみの方がまだましかもしれません。

ガムをかんでも大丈夫?

健康診断前日にタバコを吸わない工夫として、ガムをかんだりキャンディーをなめたりして、タバコを吸いたがっているあなたの口を慰めるという方法があります。ただしガムやキャンディーには糖分が多く含まれているので、この方法では血糖値が上昇する危険があります。健康診断当日は、ガムをかんでタバコの代わりにしてはいけません。ただ、糖分の入っていないガムもありますので、それなら大丈夫かもしれませんが、やはり我慢するというのが一番です。

血液検査に影響は?

健康診断の当日にタバコを吸っても、血液検査にはほとんど影響はありません。だから吸っていいというわけではありませんが、長期間タバコを吸っていると、血中のコレステロールの値が高くなります。とくに悪玉と言われるLDLコレステロールは動脈硬化の原因となるのですが、これはタバコを吸う習慣によって増加してしまいます。タバコは健康診断の当日というよりはむしろ、タバコを吸う習慣が健康に悪い言えます。

きっかけに禁煙しては?

健康診断の前日と当日は、なんとか禁煙できました。健康診断が終わったからすぐに一息ついてタバコを吸うというのはダメです。タバコを吸うことによって、バリウム検査をした胃壁に障害が起こることがありますから、胃が落ち着くまでは禁煙を続けてください。健康診断の前後2日間は禁煙しなくてはならないのですが、これをきっかけに禁煙してみてはどうでしょうか。タバコを吸い続けることで受けるあなたの身体のダメージは、あなたが想像しているよりも大きいものなのです。

禁煙方法には、ガムをかむとか、禁煙外来に行って治療を受けるとか、禁煙用の電子タバコを使うとか、いくつか方法があります。しかし、禁煙方法ランキングの第1位は、ひたすら我慢することです。健康診断のときにした我慢を、さらにあと1日続ける。あと1日続けることができたら、さらにあと1日……「千里の道も一歩から」ということわざがありますが、まさにそれです。

タバコの害

ここで、タバコの害をかんたんにまとめておくことにしましょう。タバコを吸うということは、ニコチンやタールなどのはいった煙を吸い込むことですから、肺がその害を受けます。タバコを吸い続けることで、肺ガンになるリスクが高くなります。女性の場合は、タバコを吸うことで子宮頸ガンになる危険があります。子宮に影響が出ますから、不妊になったり、また妊娠したときには流産や早産のリスクも生じます。胎盤異常も起こしやすくなりますので、女性の喫煙はとくに注意が必要です。

スモーカーズフェイスという言葉をご存じですか。タバコを吸っている人の顔に喫煙者独特の変化が現れるのです。タバコを吸い続けると、肌の色つやが悪くなり、唇が乾燥し、顔全体にシワが増えてしまいます。ですからタバコは、老化促進剤とも言われています。ニコチンやタールの入った煙を口に吸い込むことで、歯周病の危険が高くなります。また、タバコを吸っている人独特の口臭がします。口から喉へとタバコの煙が移動しますから、喉にも悪影響が出ます。喉が痛んでガラガラ声になることもあります。

禁煙のメリット

タバコの値段も安くはありませんが、その値段には高い税金が入っているのを知っていますか。あなたは月にいくらタバコ代を支払っていますか。禁煙すれば、その分のお金がたまります。そんな高いお金を使っているのに、嫌煙権というものが幅をきかせています。喫煙ルームという狭い部屋に閉じ込められてタバコを吸っていると、他人のタバコの煙までいっしょに吸うことになってしまいます。

タバコの煙を吸い続けることで、あなたの身体は確実にダメージを受けますし、独特の臭いがするようになり、顔も老化が早くなります。禁煙すれば、お金に健康、それにいつまでも若々しい顔と爽やかな香りが手に入るのです。

まとめ

健康診断の前日と当日は、正しい診断結果を得るために禁煙する必要があります。愛煙家にとっては、ほんの2日間の禁煙も苦しいでしょうが、タバコを吸い続けるとあなたの身体だけではなく、顔や臭いにも悪影響が出ます。これを機会に、禁煙してみてはどうでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする