健康診断の当日の飲食は?食べたり飲んだりしても大丈夫なの?

健康診断の当日とくに気をつけることは何?
健康診断前日の午後9時までに食事をすませ、タバコとアルコール、それに脂っこいものや甘いものは控える、という健康診断受診の原則は理解できましたか?

では、いよいよ健康診断当日です。お腹もすいているしストレスもたまっていますが、あなたの健康状態を示す正しい診断結果が得られるよう、もう少しがまんしてください。さて、当日はどんなことに気をつければいいのでしょうか?

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当日朝食を食べたらダメ

健康診断は空腹状態で行うというのが原則ですから、前日からいろいろと気をつかわなくてはなりません。前日がそうですから、当日はもっと大変です。

朝起きたとき、まずは尿検査のために尿をとらなくてはなりません。尿検査に使用する尿は、食事はもちろん水も飲まない状態で採取しなくてはなりませんが、これは自宅ですることなので大丈夫でしょうが、ともかく起きたらすぐに尿をとることを忘れないでください。そのかわり、尿をとったら、脱水症状にならないよう水は飲んでもかまいません。また便検査もありますから、これも忘れないように。昔はマッチ箱に便を入れるなどということをしたものですが、現在は尿も便も、まったく臭いがしない小さな容器で採取するので、トイレにあらかじめ入れておくといいでしょう。

食べてしまった!どうする

あまりにも空腹感が激しくて、このままではとても満員電車には耐えられそうもないということで、ついうっかりいつものように駅で立ち食いそばを食べてしまった、などということがあったらどうしましょう?朝食を取ってしまったのだから、健康診断はあきらめなくてはならないかというと、そうではありません。年に1回の健康診断は、必ず受診するようにしましょう。

朝食をとってしまったことを、健康診断の受付の方に正直に申告してください。その際、実際に何を食べたかということも、付け加えておくことも大事です。

飲み物は飲んでいい?

前日から絶食状態にあるため、脱水症状を起こすことがありますから、水は飲んでください。カフェインの多いコーヒーや紅茶や日本茶などは飲まないでください。もちろん、ビールやお酒などを飲むというのは論外です。水も、氷の入った冷たい水よりは、湯冷ましが乾いた身体にいいでしょう。ジュースやコーラなど糖分の多い飲み物は、血液検査の血糖値にすぐ出てしまいますので飲んではいけません。

当日に気をつけること

喫煙者の人は、なにかあるとタバコが吸いたくなるものですし、前日からタバコは我慢しているはずなので、健康診断前についタバコに手がいってしまうかもしれませんが、タバコはNGです。タバコを吸うと血管が収縮して、血圧に影響が出ます。また、胃壁がタバコによって荒れたりするので、とくにバリウム検査がある人は、絶対にタバコは吸わないでください。病気になって薬を飲んでいるという人はそもそも健康診断の対象にはならないでしょうが、血圧降下剤とか血糖値を下げる薬とかを常用している人は、薬を飲まないで健康診断を受けてください。それに、ふつう薬は食後に服用しますから、食事を抜いている状態で薬を飲むと、胃を荒らしたりして身体にもよくありません。サプリメントやビタミン剤なども、健康診断の日には飲まないでください。それらの成分が胃腸で吸収されて血液中に入り、血液検査の数値に影響が出てしまいます。

生理の場合は?

健康診断の当日が生理中の場合、あるいはその日に突然生理が始まってしまったら、どうすればいいのでしょうか。生理のときの出血で、尿にその血液が混じってしまうことがあります。尿に血液が混入した場合、腎臓疾患など重大な病気が疑われてしまうので、尿検査は受けないでください。健康診断の受付でそのことを申告すると、場合によっては尿検査だけ別の日に受け付けてくれる場合があります。それ以外の検査は基本的には大丈夫ですが、経血の量によっては受診が難しい場合もあるでしょうから、受付で相談してみてください。

健康診断の持ち物

尿検査と便検査は、自宅で尿や便などを採取した容器を健康診断会場に持参しますから、これらの検査については服装や持ち物について何も気にしなくてもかまいません。衣服を脱いだ状態で受けなくてはならない検査もあるので、健康診断の場所にはなるべく荷物は持ち込まないようにしましょう。どうしても貴重品を手放せない場合は、いつでも自分の身近に置いておけるような入れ物に入れてください。

受診時の服装

健康診断の必須項目に、胸部X線撮影があります。ボタンのついているワイシャツやブラウスを着ると、そのボタンが撮影されてしまいます。ネックレスもダメですし、女性の場合はブラジャーにも金具がついているからダメです。もちろん、上半身裸になれば問題はないのですが、なるべく着ているものを脱がないで検査を受ける方が、受ける側にとっても撮影する技師にとっても、時間の節約になり有り難いものです。

黒地のTシャツならば、そのままX線撮影が受けられますので、健康診断のときにはおすすめです。タンクトップやキャミソールではダメです。サラリーマン男性の場合、スーツにネクタイが標準的な衣服で、この場合ネクタイピンをするのがふつうですが、ネクタイもネクタイピンもワイシャツもX線撮影のときには脱がないといけませんので、あらかじめ着替えてから健康診断を受診する場所に出かけるといいでしょう。

まとめ

あなたの健康のバロメーターを測定する年1回の大切な行事ですから、正確な数値や画像が出るように、気をつけてください。血液検査では腕の動脈に注射針を刺した状態をしばらく続けなくてはなりません。その痛みから解放されたかと思うと、バリウム検査ではバリウムの液体を飲んでから腹部の撮影となります。前の日の午後9時から何も食べていないし、酒もタバコもがまんして、苦しいことばかりかもしれませんが、あなたのなかにひそむ病気を早期発見するための大事な試練だと覚悟して、健康診断当日は晴れやかな顔で受診することが大切です。

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