小論文の書き方を就活の質問から考え方を学ぶ!悪い例も見てみよう

小論文は同じテーマなので読み比べられてしまいます。大学の入学試験にも導入されつつある小論文ですが、受験者に同じテーマを与えるので採点者は同じテーマで書かれた小論文を同時にたくさん採点します。普通の試験ならば正解がありますから、同じ答えの答案が何枚あってもかまわないのですが、小論文は漢字の使い方一つを取ってみてもすべて異なる答案です。

同じ考え方が結論になっていたとしても、その結論に到る論理の道筋が違っているのが当たり前で、より説得力のある論の進め方をしている小論文の方が採点者の評価が高くなります。差別化という言葉がありますが、他の小論文とはひと味違うものを書けるかどうか、それはあなたの腕にかかっています。他の小論文と差別化できるものを書いてみてください。

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小論文の書き方

自分の考えだけをただダラダラと書いた文章だと他の小論文と「差別化」されますが、これはもちろん悪い例です。キチンと小論文の書き方を踏まえたうえで、そこに何かあなたならではのキラリと光る論の展開をしてみてください。小論文の書き方として大事なことは、まず問題提起をすることです。論文とは一言でいえば、自分の立てた問題の「解答」を一定の手順で提示することです。次に、提起された問題についての意見提示をしなくてはなりません。この意見提示が最も大切なことで、これがないと小論文にはなりません。

意見提示をして終わりというわけではありません。次にそれを展開する必要があります。というのも、提起された問題に対する解答として意見を提示するということですが、必ず反対意見もありますし、それと自分の意見とを比較して自分の意見の正当性を根拠づけておく必要があるのです。最後は結論です。これで小論文は締めくくりとなります。

小論文の作成ルール

それでは「だろうかたしなよ」で例文を作成してみることにしましょう。「だろうか」で問題提起し、「たし」で「たしかに~だが、しかし~」と意見を提示し、「な」で「なぜなら」と展開し、「よ」で「よって~」と結論を述べるのです。

就活で「あなたの趣味は何ですか?」へ答える場合

外国語の会話を習い始めたら、名前や住所や出身などを尋ねたり答えたりする練習をしますが、「あなたの趣味は何ですか」という質問もあります。この質問によって、「読書をする」とか「音楽鑑賞をする」とか「スポーツをする」とかいう表現も覚えるのですが、では、例えば就職試験の面接で同じ質問をされたら何と答えればいいのでしょうか。

たしかに、読書や音楽鑑賞やスポーツや映画鑑賞などと一般的なことを答えておけばいいのかもしれません。しかし、では、最近読んだ本で何が面白かったですかなどと質問された場合、本当に読書が好きな場合はいいのですが、一般的な回答として読書と答えた場合は少し戸惑ってしまうことでしょう。あわてて最近読んだ本のことを思い出そうとしてみても、もう手遅れです。

人間は食事をしたり睡眠を取ったりする必要があるとともに、たとえ嫌なことでもしなくてはならないことをする必要もあります。生きていくために必要最低限のことを毎日やらなくてはならないのですが、それだけでは人間として生きていることにはなりません。生きる意味を見つけようと努力することこそ、他の動物と人間とを分ける重要なポイントです。趣味というのはその重要なポイントであり、しかも目に見える形で存在するものです。そのような趣味は、一般的な回答に出てくる趣味とは違います。

日頃から自分が人間として生きていることを胸を張って主張できるような趣味を持てるように努力していることが大切です。そういう趣味を持つことはそう簡単なことではありませんが、簡単ではないからこそ「私の趣味は~です」と堂々と言えるよう、人間らしく生きるための努力をしている証拠にもなるのです。

趣味をテーマに模範回答の考え方

まず問題提起です。あなたの趣味は何ですかといろいろなケースでごく普通に質問されることに対して、あっさりと一般的な回答をしていいかどうかという問題提起をします。たかが趣味についてだから、そんなに難しく考える必要はないという一般論もありそうですが、そうではないという考えを提示しようとするための前提がこの問題提起です。次に意見提示です。簡単に答えてしまった場合、面接でさらに突っ込まれたらどうするのか。いい加減な答えをしてはいけないのはわかりきったことですから、自分の趣味についてしっかりと考えておかなくてはならないのです。

それから自分独自の結論を導き出すための展開となります。人間はたしかに動物ではあるのですが、人間と他の動物とを区別するものは何かと考えると、趣味も人間として非常に大事な要素だということがわかってきます。そして最後に結論です。趣味とは人間が人間らしく生きていることの証拠となるものだから、趣味を持つということはそう簡単なことではなく、日頃から人間らしく生きるための努力をしている必要があり、それが結果として趣味という形で出てくるものだという結論になるのです。

悪い小論文の書き方は意見がない

主張意見がないのは、そもそも小論文ではありませんから、何を言いたいかをはっきりさせなくてはなりません。また、自分の主張や意見を述べるに際して、感情的になってはいけません。それに小論文は出題者があなたの能力を判定しようとする問題ですから、その主題者の意図から外れている解答はダメです。限られた字数で自分の考えを述べるとともに、それを読む人に納得してもらえるような根拠も提示するのですから、一語一語気をつけなくてはなりません、気をつけるることができていないものはやはりダメです。

まとめ

小論文は、あなたの日頃からの人間らしく生きようとする努力の現れでもありますから、他人の書いたものを覚えようなどとするのではなく、自分の考えをもつこと、そしてその考えを読む人に伝えられるような文章にすること、そういうことを日頃からやっておくことが必要です。小論文はあなた自身の人間力を示すものだと理解して、その人間力を高める努力をしてください。

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