小論文の書き方~就活編:内定が出る書き方を知る前に・・・

就活に小論文は必須アイテムです。文科省が「学力の三要素」ということを言い始めて、そのために大学受験も今後大きく変わろうとしています。これまで学力とされてきたことはその三要素のうちの一つに過ぎません。知識・技能がまさにその一つ目の学力ですが、二つ目の要素はその知識・技能をどう展開・発展させることができるか、そしてそれをどのような形で発表することができるかという能力になります。小論文こそまさにその学力を調べるための必須アイテムです。そして三つ目の要素ですが、これは他人と協調して仕事ができるかどうかという学力で、就職試験によくある集団面接がまさにこれに相当します。

これまで学力の第一の要素を中心に大学入試が行われ、大学がそれによってランク付けされてきましたが、もうそんな時代ではなくなりつつあります。企業は三要素がバランス良く配置されたあなたの学力・能力を必要としています。さあ、小論部というハードルを見事越えてみましょう。

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内定が出る書き方の前に

小論文には書き方のルールがあります。このルールに従って書く必要があるのですが、あなたの書いた小論文を読むのは人事担当者だということを考えてみてください。小論文に定型があるからといって、その定型通りに書けばいいというものではありません。人事担当者があなたの小論文を読んであなたを採用するかどうか決めるのですから、小論文にあなたのヤル気と熱意を入れることが大切です。

もちろん、ヤル気と熱意だけでは小論文は書けませんし、それが空回りしてしまって何を言いたいのかわからない文章になってしまい、小論文とは言えないものになってしまう危険もありますが、この企業にどうしても就職したいというあなたの気持ちをうまく伝えることが大事です。

企業の目的を考える

あなたが就職しようとしている企業への熱意を伝えるためには、まずその企業の目的を考えておかなくてはなりません。その企業の目的ではないことをひたすら「私は○○に誠心誠意務めます」などと言ってみても、それはまったく的外れです。

就職試験には必ず面接試験がありますが、小論文ではその面接だけではわからない人間性を見ることになります。文章には書く人の個性や人間性が出るものですから。面接の場合はあなたの第一印象が大事なのですが、小論文ではあくまでも書かれた文章だけが審査の対象となります。小論文の文章からあなたの論理的思考を見るのです。今やブレゼン能力は大事な能力の一つですが、小論文から読み取れる論理的思考から、そのプレゼン能力を企業の人事担当者は見ているのです。

大事な小論文の書き方のルール

小論文の書き方のルールは、まず問題提起をすること、次に自分の意見とは別の意見を述べながら、その反対意見として自分の意見をうまく根拠付けながら結論に持っていく、というふうに簡単にまとめることができます。このルールは「だろうかたしなよ」と覚えておいてください。このルールで書いた内容を簡単にまとめることが小論文の書き方なのですが、自分の意見をしっかりと持って、それをきちんと表に出す必要があります。そのためには内容が出る書き方をしてください。また、小論文ですから論理的であることは必要条件です。一見冷静な論理を展開しつつ、そこにヤル気と熱意を入れ込むことが大切です。

読む人に何か強いインパクトを残すことで採用されるかどうかが決定されることがあります。オリラジあっちゃんことオリエンタルラジオ中田敦彦は、その熱心な勉強ぶりが評判になっていて、しかもお笑い界の大先輩であるダウンタウン松本人志に対して、堂々と批判の声を上げています。小論文こそまさにそのようなはっきりとした主張ができる場所です。「世界には、二種類の人間しかない」と言われています。この二種類についてはさまざまなことが言われていますが、小論文に関して言うと、自分の意見を読む人にきちんと伝えられる人と、何を言っているのかわからないような文章しか書けない人という二種類だと言えます。

小論文の例文を紹介するよ!

では「だろうかたしなよ」で例文作成を作成してみることにしましょう。希望就職先はメーカーで、将来は営業職から企画部門に行きたいと考えている学生が書く小論文という設定にしましょう。小論文のテーマは「5年後の自分」です。

「だろうか」で、次のようにまずは疑問を投げかける!
貴社に就職することができたら、私はまず与えられた仕事を必死でこなしていくと思います。大学で4年間学んだことを直接その仕事に生かすことができないでしょうが、それを職場での成長の糧にすることはできると信じています。大学での4年間を振り返ってみると、その同じ期間を貴社での仕事に努めたとすると、私自身も確実に成長するはずです。貴社に入社してから5年後の自分はきっともう、入社したときの自分ではなくなっているはずです。

「たし」は「たしかに~だけれども、しかし~」と論を展開してね!
たしかに、「石の上にも三年」と言われるように同じ仕事を根気よく続けていくことも大切です。しかし、5年後の自分には間違いなく何か転機が訪れていることでしょう。

「な」は「なぜなら」とその理由付けをしよう!
なぜなら、営業社員としてのスキルを磨いた5年後の私は、私の後に続く若手社員たちを優しく見守るとともにときには叱咤激励しつつ、彼らをより良い方向に導いていくための企画部門で自分のスキルを生かしたいと思うからです。

「よ」は「よって」と結論して終わる!
よって貴社での5年間を私は大切にして、もちろん自分のためにも貴社のためにも有用な人材になることを目指します。

就活でよく出題される小論文のテーマ

小論文で出題されるテーマとしては、まず志望動機が挙げられます。その志望動機を強く持っている自己をPRせよというのもテーマになります。就活しているあなたはまだ学生ですが、学生時代についてもテーマになります。学生時代にした経験のうち成功したことも失敗したことも両方挙げて、そこからきちんと学んでいる自分を示すことが大切です。

人間には必ず長所も短所もありますので、あなたの長所と短所について述べなさいというテーマも考えられます。意外に難しいのは時事問題で、最近ではアメリカ大統領選挙でトランプ政権が成立しましたが、これに賛成するのでもなく反対するのでもない中立的立場で論じるよう心がけてください。景気問題もテーマになりますから、これについては経済新聞などでしっかり勉強しておいてください。

まとめ

小論文にはあなた自身がはっきりと現れるものと考えて、自分磨きに励んでください。もちろん、小論文のテーマについて考え、小論文の書き方のルールに従って小論文を書く練習をしておくことをわすれてはなりません。文章にはその人自身が反映されますから、自分の書いた文章を磨いていくことこそ同時にまた、あなた自身を磨くことにもなります。

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