新入社員の挨拶で上司が気をつけること?ゆとり世代へ気をつけること

新入社員の挨拶が終わったあとは、新入社員の所属する部署の責任者である上司が挨拶をすることになります。新入社員とは違って、どんな点に気をつければいいのでしょうか?

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挨拶の構成

挨拶の基本はやはり、自己紹介です。それは、新入社員でも上司でもかわりありません。ただし、上司の場合は、新入社員とは違って、自分の名前や出身地や趣味よりも、新入社員を迎え入れる会社の代表として挨拶する必要があります。

上司であるあなたは今、会社全体を代表する人間として、新入社員の前に立っているのです。そのことを肝に銘じて、挨拶しなくてはなりません。

会社の理念方針は、会社のホームページなどでも公表されているでしょうが、これについて、新入社員にもわかりやすく、そしてこれからこの会社で働く人間としての自覚がもてるように明確に、会社の理念方針を説明してください。

次に、あなたが、新入社員の直接の上司である所属部門の長として、その部門の目標を提示してください。新入社員たちは、自分が所属する部門でどういう仕事をすべきなのか、あなたの挨拶から学ぶのです。これも大事なあなたの仕事だと自覚してください。挨拶の最後はやはり締めです。ここで、あなたが新入社員に期待することをしっかりと述べて、締めくくってください。

例文

まず、ダメな例文をあげてみます。
「私が○○社の○○課長の○○です」と、ここまではダメではありませんが、次に、自分を高く持ち上げすぎてはいけません。「本社は、私が課長をしているこの部門が支えているのであり、そこに配属された諸君は、それなりの実績を上げなくてはならない。そのためには、長年この部門で実績を上げてきた私の言うことをきちんと守らなくてはならない」などと、「~しなくてはならない」はダメです。

ダラダラ口調はもっとダメです。「私は長年この部局を任されてきましたが、まあ、そこそこやっていれば大丈夫、ということです。緊張している新入生諸君、そんな緊張しなくてもいいから、適当にやってください」など、適当はいけません。

次に、いい例文をあげてみます。
「私が責任を任されているこの部門に配属された新入社員の諸君、自分たちが本社の重要な部門を支えているのだという自覚をもって、ともに歩んでいきましょう」と、励ますような口調がいいです。「緊張しすぎるのはいけませんが、この部門の仕事はなかなか難しくて、そう簡単にはいきません。どうか、私を信頼し、何か困ったことがあったら、私に相談してください。私には諸君を支える責任があるのですから」と、頼りになる上司をアピールするといいでしょう。

やっちゃいけない

同じことを言うのに、言い方でずいぶん変わります。ダメな例文といい例文を見比べてみるよくわかります。

あなたは上司なのですから、それだけでもう、あなたは新入社員たちの上に立っています。自分を新入社員のレベルまで下げる必要はありませんが、そもそも上にいるのですから、上から目線だと、その上下の差は必要以上に大きくなってしまいます。

新入社員は今、これからどうすればいいのか、なにかと不安を感じています。その不安をあおり立てて、やる気をそぐなどと、絶対にしてはいけません。彼らが感じている不安を、上司である自分への信頼に変換させてください。いきなり厳しいのもいけません、もちろん、厳しさは絶対に必要なことで、甘いことばかりは言っていられません。ただその厳しさを、上司である自分がどの程度まで和らげられるか、それはあなたの腕次第です。

ゆとり世代って

発破をかけるなどという物騒な言葉が、かつての日本には流行していました。モーレツ社員などという言葉が生きていた時代です。もしかしたら、上司であるあなたは、その時代を知っているかもしれません。しかし、今の若者は、ゆとり教育を受けてきたゆとり世代ですから、頑張れというつもりで発破をかけたりしたら、本当に爆発してしまいます。そもそも頑張れ自体、ゆとり世代には禁句です。

ゆとり世代の特徴としては、他人にああしなさい、こうしなさいと指示されることを嫌う傾向があげられます。ですから、上から目線で命令する、なとということをしてはダメです。

ゆとり教育の目標は、知識をただ暗記するのではなく、たとえ少ない知識であっても、その知識でものを考える能力を養う、ということですから、上司であるあなたは、この世代に対して、それなりの対応を考えなくてはなりません。部下である新入社員に対して、敬語を使う、というのもその対応のひとつです。それから、新入社員の言葉をよく聞いて、彼らが何を言いたいのか、何に困っているのか、よく理解する姿勢を示すことが大切です。

まとめ

世代間の格差、とよく言われますが、なかなかこの格差を正しく認識することはできません。あなたが若かったころと今の若い人たちとの間には、明らかにこの世代間の格差があります。新入社員への最初の挨拶でも、世代間の格差を考えて挨拶することも大事なことといえるでしょう。またこれから同じ職場でともに働くということを考えて、新入社員ひとりひとりの個性をよく観察して、そのひとりひとりとどう向き合っていけばいいかを考えていく、それも職場の上司であるあなたの大事な仕事なのです。

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