風邪を引いたらお風呂よりもシャワーがいい場合があるのご存知です?

風邪を引いたらお風呂のかわりにシャワーではダメでしょうか?ヨーロッパを旅行していると、一流ホテルなら必ずバスが付いていますが、格安のホテルないし民宿に泊まると、バスではなくシャワーが付いているところもあり、それどころかバスもシャワーもトイレも付いていない部屋があります。ヨーロッパ人の感覚では宿泊先で風呂に入るという感覚がそれほどないようです。

それに日本の風呂とヨーロッパのバスはいろいろな点で違っていますから、わざわざバスタブに入らなくてもシャワーで体を洗い流す程度で十分だということです。では、風邪を引いたら風呂に入るのが有効な対処法だということがわかっていますから、その風呂の代わりにシャワーではダメでしょうか。

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風邪の時はお風呂とシャワーどっちがいい?

風邪を引いたときには体を温め保湿するというのがベストな対処法ですから、浴槽でお湯にゆったりとつかることのできる風呂の方がシャワーよりいい、というのが一般的結論です。しかし、お湯につかることで汗をたくさんかくことになりますし、体力を消耗してしまうこともありますから、場合によっては、シャワーでさっと髪や体を洗い流すほうが気分がさっぱりすることもあります。

お風呂とシャワーの違い

ヨーロッパのバスではバスタブの中で髪や体を洗いますが、日本の風呂では髪や体を洗うのは浴槽の外です。浴室にはシャワーも付いていますから、髪や体を洗うという点では風呂でもシャワーでもそれほど変わりはありません。風呂とシャワーが違っているのは、湯船につかるかどうかということだけです。髪や体を洗う時間は風呂でもシャワーでもそれほど違いはないでしょうから、浴槽の湯につかっている時間の分だけ風呂の方がシャワーより入浴時間が長くなります。

浴槽のお湯の蒸気で喉や鼻をうるおしたりお湯で体を温めたりする分だけ、風邪の対処法の点で風呂の方がシャワーより上位にランクされます。しかし、長風呂をしてしまうと体力を消耗し体内の水分も失われますから、例えば熱があったために何日間か風呂もシャワーも入っていない場合は、シャワーの方がいいでしょう。赤ちゃんが風邪を引いたときには、風呂よりもシャワーにしてください。

こんな人は入っちゃだめ

風呂やシャワーがだめなときは、体温が38度以上あるときです。風呂に入ることで一時的に体温が上昇してしまいますから、風呂にもシャワーにも入らないでください。とくに赤ちゃんや子供は大人より体温の変化が激しいので、体温が高いときには絶対に風呂やシャワーはやめてください。赤ちゃんはお湯で絞ったタオルを使って体を拭いてあげてください。

体を清潔にしておくことが大事ですから。下痢をしていたり嘔吐しているときにも風呂やシャワーはやめておいてください。悪寒があるときもダメですが、自分の状態を話すことのできない赤ちゃんの場合は機嫌が悪いというのがそのサインなので、風呂やシャワーに入れないでください。

お風呂に入ったほうがいい理由

風邪を引いたらともかく体を温めることが大事なのですが、風呂に入れば体が自然に温まります。また、喉や鼻に適度な湿度を保つことも大事なのですが、風呂場の蒸気は抜群の保湿効果を持っています。手洗いやうがいをするというのも風邪を引いたときの対処法として有効ですが、風呂に入ると手洗いだけではなく髪や体まで洗って清潔にすることができます。ただし、38度以上の高熱のときには風呂はやめてください。

正しいお風呂の入り方

体を温めるために風呂に入るのですから、体を冷やさないように風呂に入ることが重要です。シャワーの場合は湯船につからないので、少し熱めのお湯をいつもより少し長めの時間体にかけて体を温めることが大切です。体を冷やしてはダメなので、脱衣所はもちろん風呂場の中も暖めておいてください。下着を脱いで裸になったとき、寒くてぶるっときたら一大事です。

意外と心配なのは風呂場の中です。浴槽にお湯を張った段階ではまだ風呂場全体が暖まっていないので、浴室乾燥機を使って浴室全体を暖めておく必要があります。健康な家族があかじめ湯船のお湯を洗い場などに流しておくのもいいかもしれません。

長風呂をすると体力を消耗してしまい逆効果になりますから、長風呂はやめましょう。シャワーだとその心配はありませんが、浴室全体を暖めておかなくことを忘れないように。風呂から出たとき髪や体が濡れていますが、それをそのままにしておくと体が冷えてしまいますからすぐに乾かすようにしてください。風呂はもちろんですがシャワーでも体内の水分が失われますから、風呂やシャワーから出たあとの水分補給を忘れてはいけません。

シャワーしかダメな場合のコツ

体を温めることと保湿することが風邪を引いたときの対処法のポイントですから、シャワーしかダメな場合はとくにこのことを心がけてください。熱めのお湯でいつもより長い時間シャワーして、体を冷やさず温めるようにするのがコツです。体を冷やすことのないよう脱衣所や風呂場を暖かくしておくとともに、シャワーから出たらすぐに髪や体を乾かすのも大切です。

風邪を早く治すポイント

風邪を引いたらできるかぎり体を休めて体力の回復を期すことがポイントです。細菌やウイルスが体内に侵入して風邪の症状が出るとしても、疲れやストレスのためにそれらに負けてしまった状態ですので、それらに打ち勝つだけの体力を回復するよう努めることが大事です。そのためには必要な栄養を取ることが一番です。

マスクやマフラーをして外出すること、人混みには出かけないようにすること、酒やタバコは控えること、激しい運動をしないことなど、気をつけるべきこともいくつかあります。ぬるめの風呂に入ってリラックスして睡眠を十分に取れば、翌朝は元気になっていることでしょう。

まとめ

風呂とシャワーはどちらがいいかと言えば、体を温める効果の点ではシャワーより風呂の方が上位にあります。しかし、体力が消耗しているときに長風呂は禁物ですから、そういう場合はシャワーで短い時間に髪や体を清潔にして、気分をリフレッシュしてください。「風邪は万病の元」と言いますし、「病は気から」とも言いますから、風呂やシャワーで気分爽快になると風邪も退散してくれるはずです。

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