インフルエンザにかかった幼児が薬飲まないとどうします？病気になったら薬を飲むということが常識になっていますが、特定の物質に対するアレルギーをもっている人は服用することができないと薬もあります。
そういう人はあらかじめどの薬がダメなのか知っておく必要があります。幼児の場合、薬が苦いから飲むのは嫌だということがあり、薬を飲ませるのに苦労することもあります。
とくにインフルエンザの特効薬であるタミフルは苦いので、この薬飲まないなどと幼児が言うのは当たり前です。そこをなんとか飲ませるテクニックはないでしょうか。また、どうしても飲まない場合、自然に治ることが期待できるのでしょうか。
薬を飲まない場合のテクニック
良薬口に苦しということわざがあります。インフルエンザの特効薬であるタミフルはこのことわざの通り苦いものです。大人なら苦くても我慢してタミフルを服用するでしょうが、幼児の場合はなかなか飲んでくれません。幼児が薬を飲まない場合のテクニックとしては、タミフルと相性がいい食べ物といっしょに食べさせることです。
その食べ物の味によってタミフルの苦さが感じられなくなるのです。その相性のいい食べ物としては、オレンジジュース、イチゴ味のヨーグルト、チョコアイス、スポーツドリンクがあります、甘いものといっしょなら幼児の舌をごまかすことができます。
しかし、相性が悪い食べ物もありますので注意してください。オレンジジュースはいいけれどリンゴジュースはダメです。チョコアイスはいいけれどバニラアイスはダメです。イチゴ味のヨーグルトはいいけれど乳酸菌飲料はダメです。
また、ココアと混ぜて飲ませると、ココアの甘い味のおかげでタミフルの苦さが感じられなくなります。幼児をうまくほめるというのは子育てのテクニックですが、薬を飲まない場合もこのテクニックを使ってお薬上手に飲めたねとほめてあげると、この次に薬をちゃんと飲んでくれるはずです。
絶対飲んでくれる必殺テクニック
幼児に苦い薬を飲ませる必殺テクニックがあります。それは、薬よりもっと苦いものを舌に触れさせるいうものです。そうすると、タミフルの苦さが相対的に甘くなるというわけです。
では、苦い薬より苦いものとは何でしょうか。それは、無糖コーヒー顆粒です。コーヒーにはカフェインなどが含有されているので、もちろん幼児に飲ませてはいけません。
顆粒を指につけて幼児の口に入れてみると、苦いので幼児ももちろん飲むこともなめることもしません。そして次に、本物の薬をもってきて、じゃあこちらで許してあげると言って飲ませるのです。
いくらタミフルが苦いといっても、無糖コーヒー顆粒ほど苦くはありませんから、幼児もそれにだまされて薬を飲んでくれることでしょう。
もし風邪飲まないとどうなる？
薬を飲まないでも病気は治ることがあります。人間の体には免疫力が備わっているからです。インフルエンザの予防接種も、この免疫力を高めるためにしておくものなのです。しかし、インフルエンザにかかってしまった場合、しかもこの免疫力の弱い幼児の場合、薬を飲まないで治ることを期待するのはあまりにも危険です。
インフルエンザの薬はウィルスの増殖を抑える働きをします。ですから薬を飲むことで、インフルエンザがこれ以上重症化しないですみます。またインフルエンザにかかると高熱が続きますので、脳症になる危険性もあります。タミフルを飲むと一気に熱が下がりますので、脳症になるリスクが低くなります。
また、高熱を出すと息をするだけでも苦しくなりますが、熱が下がるので苦しくなくなります。タミフルはまさにインフルエンザの特効薬です。しかし、1回や2回飲んだだけではまだインフルエンザが治ったわけではないので、医師から処方された薬を最後まで飲みきることを忘れないでください。
インフルエンザの増殖を抑えることで熱も下がり、インフルエンザが治って元気になったように見えるだけで、ウィルスはまだ体内にあって、薬が切れるとまた増殖を開始します。インフルエンザは時間がたたないと治らないことを覚えておいてください。
座薬は使ってもいいの？
幼児が熱を出したとき、よく座薬を使って熱を下げます。しかし、インフルエンザの場合は座薬は使わないでください。インフルエンザで高熱が出るのは、体内でインフルエンザのウィルスと戦っているからなのです。ウィルスそのものを退治しないで熱だけ下げると、体内でウィルスと戦えなくなってしまいます。
熱が高くなるとそばで見ていても苦しそうで、親としては少しでも早く熱を下げてあげたいと思います。座薬で一時的に熱を下げるのではなく、やはり体内に侵入したウィルスをなんとかしなくてはならないので、高熱が続くときには必ずお医者さんに行って、適切な処置をしてもらってください、タミフルが飲めなくても、リレンザなど吸引する薬もあります。
まとめ
その薬さえ飲めば病気がすぐに良くなるのに、苦い薬を飲むのを幼児は極端に嫌がります。それでもなんとか薬を飲ませる方法がないかと考えてみると、いくつか方法がありますし、また必殺テクニックもあります。
これもまた親子のふれ合いと考えて、なんとか薬を飲ませてあげてください。一日も早く熱を下げないと脳症になる危険も高くなりますから、この方法を試してみてください。