会社によっては、朝礼の際にスピーチをする機会のある会社もあるのではないでしょうか。年に一度ぐらいならしゃべれるかもしれませんが、機会が多い方は大変なのではないでしょうか。季節にちなんだネタの2月であれば、バレンタイなど他の人に話されてしまっては、しゃべるネタがなくて探している人もいたくさんいるのではないでしょうか。
今回は、2月の朝礼のネタについてご紹介します。
2月の行事
節分(せつぶん)
本来、節分というのは立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことを指します。旧暦では立春の頃が一年の始めとされ、最も重要視されていましたので、節分といえば、一般的に立春の前の日を示すようになりました。立春を新年とすると、節分は大晦日にあたります。そのため、現在でも節分のことを「年越し」という地方もあります。
節分に行われる豆まきは、宮中行事の追儺(ついな)と寺社が邪気を祓うために節分に行っていた豆打ちの儀式が合わさったものといわれています。
初午(はつうま)
2月最初の午(うま)の日。本来は、農作業が始まる旧暦の2月に行われていました。711年(和銅4年・奈良時代)のこの日に、稲荷社の本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座されたといわれています。また、立春を迎える2月の最初の午の日は、一年のうちで最も運気の高まる日とされています。
バレンタインデー
バレンタイン司祭は3世紀のローマの人です。 一説によると、当時の皇帝クラウディウス2世は、強兵策の一つとして兵士たちの結婚を禁止していました。これに反対したバレンタイン司祭は、皇帝の命に反し多くの兵士たちを結婚させました。このため皇帝の怒りをかい、ついに殺されたということです。この殉教の日が西暦270年の2月14日で、バレンタイン司祭は聖バレンタイとして敬われるようになり、この日をローマカトリック教会では祭日とされているそうです。
雨水(うすい)
2月19日頃。および啓蟄までの期間。太陽黄径330度立春から数えて15日目頃。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味です。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。
地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれています。
2月の出来事
テレビ放送記念日(1日)
1953(昭和28)年、NHK東京放送局が日本初のテレビの本放送を開始しました。
1953(昭和28)年2月1日午後2時、東京・内幸町の東京放送会館から「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の第一声が放送され、当時の受信契約数は866台、受信料は月200円だったそうです。その年の8月には日本テレビ、翌1954(昭和29)年3月にNHK大阪と名古屋、1960(昭和30)年4月にラジオ東京(現在の東京放送(TBS))でもテレビ放送が開始されました。
バスガールの日 (2日)
1920(大正9)年、東京の乗合自動車に初めてバスガールがお目見えしました。初任給35円という、当時としては高給の待遇が話題になったそうです。
プロ野球の日(5日)
1936(昭和10)年、全日本職業野球連盟が結成され、プロ野球が誕生しました。
当時は以下の7チームでした。
・東京巨人軍(現在の読売ジャイアンツ)・大阪タイガース(現在の阪神タイガース)
・大東京軍(後の松竹ロビンス。大洋ホエールズと合併し現在は横浜ベイスターズ)
・名古屋軍(現在の中日ドラゴンズ)
・阪急(後の阪急ブレーブス。オリックスブルーウェーブを経て現在はオリックスバファローズ)
・東京セネタース(後に解散)・名古屋金鯱軍(後に解散)
ペニシリンの日(12日)
1941(昭和16)年、イギリスのオックスフォード大学附属病院が、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功しました。
歌舞伎の日(20日)
1607(慶長12)年、出雲の阿国が江戸城で将軍徳川家康や諸国の大名の前で初めて歌舞伎踊りを披露しました。
2月の健康
花粉症の季節だからアレルギー対策を!
日本気象協会の発表によれば、2015年のスギ花粉の飛散時期は九州から関東にかけて例年より早く、2月上旬に始まると予測しています。ただし、飛散が観測される以前からわずかな量が飛散し始めるため、花粉症対策は早めに準備しておくようにしましょう。特に症状が重い人は、花粉の飛散が始まったとき、あるいは症状が少しでも現れたときに、薬物療法を開始する初期療法が有効とされています。
規則正しい生活を心がけ、肉中心の食事を見直し、タバコを吸う人は控えたりして、しっかりと花粉対策をしましょう。
2月の歴史
・韓国統監府開庁、伊藤博文が初代総監になる(1906年)(1日)
・ワシントンがアメリカ合衆国初代大統領になる(1789年)(4日)
・日露和親条約締結で北方領土が日本固有の領土として認められた(1855年)(7日)
・エジプト考古学者カーターがツタンカーメンの墓を開ける(1923年)(17日)
・人力飛行機、初飛行に成功(1966年)(27日)
2月生まれ偉人
・聖徳太子(7日)・トーマス エジソン(11日)・エイブラハム リンカーン(12日)
・上杉謙信(18日)・コペルニクス(19日)
朝礼スピーチ例
日本では、年間のチョコレート総消費量の2割近くが消費されるというバレンタインデー。ヨーロッパ発祥とされるバレンタインデーは、世界各国で「男女の愛の誓いの日」として親しまれている日なわけですが、日本のバレンタインデーは、かなり独自路線を突き進んできました。主に「贈り物にチョコレートが重視される点」「女性から男性への贈答である点」が、「日本型バレンタインデー」の代表的な特徴だと言われているそう。
では、一体誰が仕掛けたのか?なぜ「チョコ」なのか?ご存知でしょうか?
「日本型バレンタインデー」は、チョコレート業界が仕掛けた陰謀と言われることが多いようですが、絶対的な根拠はないようです。日本特有の「バレンタインデーにチョコを」の起源には諸説(モロゾフ説、メリーチョコレートカムパニー説、伊勢丹説、森永製菓説、ソニープラザ説等)あり、1936年にモロゾフが当時東京で発行されていた英字新聞“ザ・ジャパン・アドバタイザー”に掲載した「あなたのバレンタイン(=愛しい人の意)にチョコレートを贈りましょう」が、確認されている最も古い広告だと言われています。
ただし、「バレンタインデーにチョコを」を、「言い出した企業」と「流行らせた企業」はイコールとは限らず、いずれの説も、日本型バレンタインデーが定着し始めた頃よりも、数~数十年前の出来事として伝えられています。以上の経緯からも、日本型バレンタインデーの普及には「当時の小中高生の影響力」が無視できないというわけです。
さて、受験シーズンの合格祈願・縁起担ぎお菓子の元祖と言えば「キットカット」が有名ですが、受験の願掛けとしてキットカットを食べる、この「キットカット現象」。企業側が仕掛けたわけではなく、自然発生的に広まった現象なんだとか。九州北部の方言で「きっと勝つ」=「きっと勝つとぉ」。日本ネスレによると、この語呂合わせを元に近隣の受験生に「キットカット」を贈るようになり、それが全国的に広まったそうです。
なお、「きっと勝つとぉ」は九州の方言であることからも、全国的に使える「きっと勝つ」は、キットカット2枚(2つ)以上が基本とも言われているそうです。1枚(1つ)では「KitKat」、複数枚で「KitKats」(キットカッツ)なので、2枚のキットカットが受験シーズンでは喜ばれます。
まとめ
2月の朝礼スピーチネタの案に良いものはあったでしょうか。その時々のネタがあっても意外と気づけないことも多いのではないでしょうか。探してみるとたくさんのネタがみつかり、自信を持ってスピーチに挑む事ができるのではないでしょうか。