息子さんがいつまでも独身で心配な人へ!親御さんができること

40歳、いわゆるアラフォーになろうとしているのにいつまでも結婚しない息子さんがいたら、ご両親はどう思われるでしょうか。ご両親が結婚されたころは結婚するのが当たり前だったので、結婚しないでいると、どこかおかしいのではないかと疑われることもありました。

男性が社会人として生きるためには、妻子を養うということが重要な条件だった時代もあったのです。しかし現在では、成人男性の4人に1人は結婚をしていないというのが実情です。とはいえ、いつまでも結婚しない息子がいたら親の心配は尽きません。独身の理由を考えるとともに、対処の仕方についても考えてみることにしましょう。

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子供が独身でいる理由

ほ乳類はこの世に生まれた瞬間から親によって育てられます。親が子育てを放棄したら、子は生きていけません。われわれ人間もほ乳類に属しているのですから、親が子を養うのは当たり前です。しかし、ほ乳類も動物園のような閉ざされた環境に閉じ込められていると、子育てを放棄することがあるそうです。われわれ人間も複雑な現代社会に生きているので、結婚して子供を生み育てることをしなくなりつつあるのかもしれません。

昔は40歳というと「不惑」ということで、どっしりと人生を生きていなくてはならなかったのですが、現代ではいつまでも親元にいる息子が増えています。そのほうが生活も楽だし、好きなことができる環境にあるということになります。独身でいる子供は、何歳になっても子供のままでいられるということです。

日本の未婚化の現状

未婚化が進んでいるということは、実感としてわかりますが、具体的な数字ではどうなっているでしょうか。2015年の国勢調査によると、結婚したカップルは635,156組、人口千人に対する婚姻率は5.1となっており、戦後最低になっています。終戦直後の1947年の婚姻率が12.0で過去最高になっており、その後しばらくは急激に減少しますが、それでもかるく6.0を超えていました。

戦後間もない時期に一気に結婚が行われ子どもが生まれましたが、この時期を第一次ベビーブームと呼んでいます。この時期に生まれた人たちを団塊の世代とも呼んでいますが、この人たちが成人して結婚する1970年から1975年に結婚のピークを迎え、1972年に過去最高の婚姻件数となりました。

その後婚姻件数も婚姻率も減少しますが、第二次ヘビーブームの世代が結婚年齢に達した1995年から2000年にかけて少し回復します。しかし、第一次ベビーブームのときのような急激な上昇はありませんでしたから、この世代の人たちはもう未婚化の状況にあったと考えられます。

1970年代前半に比べると、現在では婚姻率が約半分になっています。それに対して、25~29歳の男性の未婚率は、1970年代前半が50パーセント以下だったのに対して、2015年はなんと72.7パーセントになっています。もちろんこれは、結婚年齢が上昇したからでもありますが、30~34歳の男性では、1970年代前半では10パーセントを少し超えた程度だったのが、2015年には47.1パーセント、つまり半分弱の男性が30歳を超えても結婚していないということがわかります。

35~40歳の男性となると、1970年代前半では未婚率が5パーセント強、つまりほとんどの男性が結婚していたことになります。それに対して2015年の未婚率は35.0パーセントですから、40歳になろうとする男性の3人に1人は結婚していないのです。

子供が独身だと親が心配な理由

男性と女性が結婚して子供を産み育て、その子供が大人になってまた結婚をして子供を産み育てる……というサイクルによって人間社会、いえすべての生物の種の存続は成立しています。子供が独身だということは、この生物のサイクルを破っているということになります。

「いつまでもあると思うな親と金」という言葉がありますが、子供が40歳くらいなら親は70歳くらいですから、親もまだ元気でしょうし、退職金などもまだ手元にあることでしょう。しかし、親は確実に年を取っています。いずれは介護が必要な老人になることでしょうし、それにいつまでも生きていられません。親に甘えて好きなことをしている息子の面倒を見ていられるのははたしていつまででしょうか。そう思うと、息子がはやく結婚して家庭をもってくれないと心配でたまりません。

子供が年老いた親の面倒を見るというのは、現代社会ではかなり困難なことになっていますが、独身の息子の場合は絶望的です。孫と遊んでゆったりと老後を過ごすことなど、望みようもありません。

息子が結婚しない親ができること

息子がいつまでたっても結婚しないとすると、いつまでも自立しない人間に育ててしまった親の責任でもあります。昔はご近所に、見合い話を持ちかけてくる女の人がいたので、子供がそれなりの年齢になったら見合い相手を紹介してもらうことができました。恋愛結婚がふつうになってしまったために見合い結婚は時代遅れのようになっていますが、結婚相手がなかなか見つからない男女にとっては意味のあることです。

それに、恋愛結婚の場合、好きになった相手が本当はどういう人なのか、どういう環境で育った人なのか、わからないことが多いのですが、見合い結婚の場合はそういうことがかなり正確にわかります。結婚相談所で自分にふさわしい条件の相手を探すことは、偶然の出会いに頼るしかない恋愛とは違って、ある程度の年齢になってしまった息子の相手を見つけるのに適しています。ただし、そのためには登録費用やパーティ費用などがかかりますので、親としては息子にそのための費用を出してあげることができます。

結婚したら、それぞれの親同士が関わることも多いので、結婚前に親同士がそれぞれの息子や娘のことを話し合っておくという、親同士のお見合いもありますから、そこで婚活することも可能です。

まとめ

現代では4人に1人の男性が結婚しないでその人生を生きています。独身を貫く生き方ももちろんありますが、親としてはいつまでも結婚しないでいる息子が心配になってしまいます。結婚生活のメリットなどを息子に示して、息子の心が結婚に向かうようにするとともに、結婚相談所などで息子にふさわしい相手が見つかるよう努力することも大切です。

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