時候の挨拶~2月編~気になる例文もあわせ紹介するよ!

2月は如月(きさらぎ)といいます。2月は1年でもっとも寒い月ですが、2月4日が立春ですから、暦のうえでは春です。2月の時候の挨拶としては、冬から春に季節が移ることを表現することになります。また、2月になるとそろそろ梅の花が咲き始めます。平安時代の日本で花というと、梅の花のことを指したのですが、梅の花こそまさにこの季節を象徴する花なのです。また、2月は28日しかなく、4年に1度は閏年(うるうどし)といって、29日あります。季節とは関係ありませんが、4年に1度開催されるオリンピックはこの閏年に行われます。

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2月の時候の挨拶(読み方)

上旬は1日から10日までで、その10日間に3日の節分の日があり、4日の立春があります。それ以前は、1月末から続いている大寒ですので、例えば次のような時候の挨拶があります。
厳寒の候(げんかんのこう)
余寒の候(よかんのこう)
立春の候(りっしゅんのこう)
中旬になってもまだ寒い日は続いていますが、暦のうえではもう春ということですので、時候の挨拶としては、次のようなものが適しています。
残寒の候(ざんかんのこう)
残雪の候(ざんせつのこう)
残冬の候(ざんとうのこう)
晩冬の候(ばんとうのこう)
下旬になると、まだ寒い日は続いていますがもうすぐ3月になるのですから、春が近いことや梅の花のことなどが時候の挨拶になります。
向春の候(こうしゅんのこう)
春寒の候(しゅんかんのこう)
梅花の候(ばいかのこう)
軽暖の候(けいだんのこう)
このように、冬から春に向かっていることが肌で感じられる2月の時候の挨拶をならべてみると、季節の歩みがよくわかります。

2月の時候の挨拶(例文)

では次に、2月の時候の挨拶を用いた例文を考えてみることにしましょう。
立春の候、皆様方にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
なお、年賀状を出さなかった方から年賀状を戴いた場合、その方に立春大吉と書いたお礼の葉書をこの時期に出すこともあります。
残雪の候、○○様にはお元気にお過ごしのことと存じます。
梅花の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
春寒の候、まだまだ肌寒い日々が続いておりますが、皆様方にはますますご清栄のことと存じ上げます。。

2月の手紙の書き出し(例文)

次に2月という季節を盛り込んだ手紙の書き出しを紹介します。
寒さも少しずつやわらいできた今日この頃、○○様はいかがお過ごしのことでしょうか・
立春とはいえ、まだまだ寒さ厳しい折、皆様方にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
梅のつぼみがふくらみはじめた昨今、お元気にお過ごしのことでしょうか。
受験のシーズンになりましたが、息子様には元気に頑張っていらっしゃると思います。
まだまだ寒さ厳しいこの季節、お風邪などお召しになっていらっしゃらないでしょうか。
三寒四温とはよくいったもので、寒い日と春を思わせる暖かい日とが交互に訪れています。
春がすぐそこまで来ていることが感じられる毎日ですが、その後お元気になられましたでしょうか。

2月の手紙の結び(例文)

では、手紙の結びの例文を紹介します。
暦のうえで春になったとはいえ、まだまだ寒さは続きますので、くれぐれもご自愛ください。
例年より雪の多い○○様のお住まいの地域のこと、お風邪など召されませんように。
残寒の厳しい日々、くれぐれもご無理なさらないように。
やがてめぐりくる春を楽しみに、皆様方どうかお元気でお過ごしください。
ご多忙の折、お忙しいこととは存じますが、筆を執らせていただきました。

2月を外国語では?(英語、フランス語)

2月は英語ではFebruary(フェブルアリー)、ドイツ語ではFebruar(フェーブルアール)、フランス語ではFebrier(フェブリエー)といいます。これらの語は古代ローマの清めの祝典からきていて、かつては28日しかない2月が1年の最後の月だったのです。そして4年に1度は閏年として2月29日を入れて、太陽の周囲を回る地球の軌道を調節しているのです。

2月の行事と出来事

2月3日が節分で、豆まきをします。豆によって邪気を追い払うということですが、それはこの日が季節の分かれ目だからです。大寒はこの節分まで、翌日の2月4日は立春、つまりここから春になるのです。俳句では、1月・2月・3月が春なのですが、これは本来旧暦によるもので、月の満ち欠けによる旧暦と、太陽の周囲を回る地球の位置関係による新暦とでは、1ヶ月あまりの差があるわけです。2月の国民の祝日としては、2月11日に建国記念の日があります。建国記念日ではなくなぜ建国記念の日かというと、神武天皇が橿原神宮で天皇に即位したとされるのが2月11日だからです。暦も現在とは違っているし、本当に2月11日だったかどうか不明な点も多いので、この日に神武天皇が即位して日本が建国されたことを思い起こす日、という意味で建国記念の日とされたのです。

2月14日のバレンタインデーは日本でも当たり前の日になりましたが、もともとはカトリックの聖人の日で、この日には鳥たちがつがいになることをお祝いする日です。そこで、人間の男女も互いに愛を告白する日とされたのです。2月18日は二十四節気では雨水と呼ばれています。春になって西高東低の気圧配置が緩和され、晴天が続いていた地域にもそろそろ雨が降り始めることを示しています。最後に、2月25日の北野天満宮梅花祭について簡単に触れておきます。天神様として祀られた菅原道真の住居には梅の木があり、九州の太宰府に左遷された道真が、都の住居の梅の花に呼びかけた有名な歌があります。その歌に応じて、都の梅が九州まで飛んできたという飛び梅の伝説が残っています。

まとめ

2月3日の豆まきに始まる2月は、暦のうえでは春なのですが、春とはいってもまだまだ寒い日が続きます。北国では雪も降りますから、春というよりは冬といっていいような気候です。しかし、着実に春はもうそこまで来ているのです。時候の挨拶も、そのあたりが中心になります。

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