1月の時候の挨拶を紹介!気になる手紙や例文あわせて紹介するよ!

手紙にはきちんとした形式があります
最近は手紙を書かずにメールやLINEなどで手短に要件を伝えることが多くなっています。しかし、正式にはやはり、きちんと手書きで手紙を書かなくてはなりません。手紙を書くときには、守らなくてはならない形式があります。この形式を守らないと、せっかくの手紙がかえってダメになってしまいます。

まず1行目には、こちらから手紙を差し上げる場合には拝啓、頂戴した手紙に返信する場合は拝復と書きます。そしてその次に、行を変えて時候の挨拶をします。時候ですから、手紙を書いている今の季節に合わせて言葉を選ばないといけません。では、睦月と呼ばれる1月の時候の挨拶について考えていくことにしましょう。

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1月の時候の挨拶(読み方)

1月1日は元日ですが、元旦というのはこの元日の朝のことです。大晦日に年越しをして迎えるのが、新しい年の最初の朝である元旦です。年賀状が届けられるのも元旦ということで、新年を迎えたこの朝に新年の挨拶をするのです。年賀状とは別にこの時期に手紙を書く場合、時候の挨拶はどうすればいいでしょうか。その前に、旬というのは10日間のことで、1ヶ月を上旬・中旬・下旬の3つに分けることが決まりになっています。

上旬は1日から10日までになります。1月1日は元日で、1日から3日までを三賀日といいますが、現在ではデパートもたいていは2日から開店しているので、正月気分も薄れてしまったかもしれません。7日に七草粥を食べる習慣は今も残っていますが、この7日までを松之内といって、ここまでがお正月になります。さらに、以前は1月15日が成人の日でしたが、昔はこの15日までをお正月としていました。
ということで、1月の上旬はまだお正月としいうことですから、時候の挨拶には次のようなものがあります。

新春の候(しんしゅんのこう)
初春の候(はつはるのこう)
旧暦では12ヶ月のほかに二十四節気といって、1年を24に分ける分け方もあります。1月6日から20日までが小寒、1月20日から2月3日までが大寒となります。1月上旬の終わり頃から寒の入りということですが、中旬がちょうど寒中ということになります。
酷寒の候(こくかんのこう)
厳寒の候(げんかんのこう)
厳冬の候(げんとうのこう)
寒風の候(かんぷうのこう)
寒冷の候(かんれいのこう)
これらは中旬だけではなく下旬にも使えますが、下旬になると大寒になりますので、これらに加えて、次の時候の挨拶が使えます。
大寒の候(だいかんのこう)

1月の時候の挨拶(例文)

それでは次に、これらの語句を用いて、時候の挨拶の例文をいくつか紹介してみます。
新春の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
初春の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます。
酷寒の候、皆様方にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

1月の手紙の書き出し(例文)

次に、手紙の書き出しの挨拶について、いくつか例文をあげておきます。
新たな年を迎え、○○様とご家族はますますご健勝のことと存じ上げます。
おだやかな初春をご家族ともども満喫されていることと存じます。
そろそろお正月気分がぬけたかと思います。
寒の入りの言葉通り寒い日々が続いておりますが、いかがお過ごしのことでしょうか。
今年は去年に比べて雪の多い冬となりましたね。
例年よりも暖かい陽射しの降り注ぐ今日この頃です。

1月の手紙の結び(例文)

手紙にはその季節にふさわしい結びの言葉が必要です。その例文をあげておきます。
今年もこれまで以上によろしくお願い申し上げます。
まだまだ寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください。
新たな気持ちで、お互いこの一年のスタートをきりましょう。
本年も○○様のご多幸をお祈りしております。
本年も昨年と変わらないお付き合いのほどお願いいたします。
寒さ厳しい今日この頃、風邪など召さないようお体にお気をつけください。

1月を外国語では?(英語、フランス語)

1月を英語でJanuary(ジャニュアリー)といいますが、ドイツ語ではJanuar(ヤーヌアール)、フランス語ではJanvier(ジャンヴィエ)です。英語もドイツ語もフランス語も似ていますね。それは、1月を表す語がラテン語からきているからです。1月はローマ神話の神であるヤヌスからきています。このヤヌスという神は、2つの顔が合わさっていて、一方は恐ろしい形相で他方は穏やかな顔をしています。冬の厳しい寒さと春の暖かさの両方を、このヤヌスという2つの顔をもった神は象徴しているのです。

1月の行事と出来事

1月1日の朝が元旦で、家族そろって新年の挨拶をして、お屠蘇を飲みお雑煮ちおせち料理を食べて新年を祝います。2日は書き初めで、初夢も2日の夜に見るものです。年末に除夜の鐘をついて初詣をすることもありますが、できれば三賀日のあいだに初詣をするのがよいとされています。1月7日には春の七草を入れた七草粥を食べます。1月11日は鏡開きで、床の間に飾ってあった鏡餅を割って食べます。今は1月の2週目が成人式ですが、かつては15日が成人式でした。なぜ15日だったかというと、この日に門松を燃やしたからです。20日は大寒で、大寒訓練といって身体を鍛える行事があります。

まとめ

12月末の冬至が過ぎて、年越しをするとお正月です。1月は旧暦では春なのですが、新暦の1月は春といっても寒さはまだまだ厳しく、20日は大寒です。しかし、寒の極みを過ぎたら、いよいよ季節は春に向かいます。冬至を過ぎていますから、1月は毎日、昼間が少しずつ長くなっていきます。時候の挨拶をして、なにか希望に満ちた手紙を書き送ってください。

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