8月の時候の挨拶~残暑の候(ざんしょのこう)手紙の書き出し紹介!

8月はもう残暑の季節です
夏休みというと7月末に始まって8月末までで、9月から新学期というのが一般的です。40日間の学校の夏休みの大部分は8月ですが、8月上旬に二十四節気の立秋があり、8月の4分の3は暦のうえでは秋なのです。暑中見舞いの葉書は7月中に出しておくべきもので、8月になったら残暑見舞いにしなくてはなりません。8月15日のお盆を過ぎてもまだまだ暑い日は続きますが、秋の気配が少しずつ濃くなっていきます。時候の挨拶にもまた、そういう雰囲気をこめてください。

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8月の時候の挨拶(読み方)

上旬に二十四節気の立秋があり、暦のうえでは秋とはいえ、暑さそのものはまさに真夏としか言えないようなものです。そこで時候の挨拶にはまだ秋は入れないでおきましょう。
季夏の候(きかのこう)
残暑の候(ざんしょのこう)
残炎の候(ざんえんのこう)

中旬になるとお盆があり、この世に帰ってきた先祖の霊を出迎え、そのあと送り火をたいて見送ります。7月にも花火大会がありますが、8月の花火には格別の風情があります。少しずつ秋が迫ってきていますから、昼間の暑さにくらべて夜の涼しさを肌で感じることができるので納涼には最適な頃です。
避暑の候(ひしょのこう)
新涼の候(しんりょうのこう)
納涼の候(のうりょうのこう)

下旬になると、夏の終わりと秋の訪れが感じられるようになりますが、昼間はまだ夏の暑さになることがありますので、秋暑などという言葉が用いられることもあります。また二十四節気の立秋は8月上旬なのですが、下旬になってようやく立秋を実感できるようになりますから、時候の挨拶としては下旬に用いることができます。
暮夏の候(ぼかのこう)
晩夏の候(ばんかのこう)
秋暑の候(しゅうしょのこう)
立秋の候(りっしゅうのこう)

8月の時候の挨拶(例文)

時候の挨拶は、ある程度決まったことを書いてください。
残暑の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。
避暑の候、○○様とご家族様はいかがお過ごしのことでしょうか。
納涼の候、皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
晩夏の候、その後お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます。
立秋の候、○○様におかれましては益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。

8月の手紙の書き出し(例文)

手紙の書き出しとしては、夏休みの最中であること、夏バテなどしていないだろうか、夏を楽しんでいるだろうかなど、夏ならではのことが書けます。
例年になく厳しい残暑ですが、○○様のお元気なご様子が目に浮かぶようです。
暦のうえでは立秋とはいえ、残暑厳しい毎日ですね。
ちょうど夏休みが半分過ぎてしまいましたが、皆様もうキャンプにでも出かけられたことでしょうか。
先日○○山の別荘にでかけましたが、あちらはもう秋でしたが、戻ってみるとまだまだ猛暑ですね。
私はもうすっかり夏バテですが、皆様はいかがでしょうか。
そちらは花火大会で有名なところですが、今年も晴れた夜空にさぞ花火が美しく咲き誇ったことでしょうね。

8月の手紙の結び(例文)

手紙の結びには、暑さが続いているのでやはり健康に気遣う言葉がいいですね。
残暑ますます厳しい折、体にはくれぐれもお気をつけください。
時節柄、くれぐれもご自愛下さい。
暑さはまだまだ続きますから、体調を崩されないようお元気でお過ごしください。
末筆ながら、貴社ますますのご発展を祈念いたします。
夏休みも終わりにさしかかり、何かとお忙しいでしょうから、くれぐれもご無理なさらないように。
夏の暑さによる疲れが出始める頃ですので、皆様方の健康をお祈りいたしております。

8月を外国語では?(英語、フランス語)

8月を英語ではAugust(オーガスト)、ドイツ語ではAugust(アウグスト)、フランス語ではAout(アウー)といいます。7月の名前になったユリウス・カエサルが暗殺されたあと、その後継をめぐって争いがありましたが、結局カエサルの甥のオクタヴィアヌスが政敵を打ち負かして、ローマの元老院からAugustus(アウグストゥス)の称号をもらいました。これは皇帝を意味するラテン語で、ここからローマは正式に帝国になったのです。ローマ帝国最初の皇帝になったオクタヴィアヌスの生まれたのが8月ということで、オクタヴィアヌスはおじのカエサルにならって、8月の月の名前はオクタヴィアヌス与えられた称号になったのです。8月はローマ皇帝の月ということになります。

8月の行事と出来事

8月1日を八朔(はっさく)といいますが、朔というのは一日(ついたち)という意味ですからまさに8月1日のことです。これは旧暦なので、現在の太陽暦だと8月下旬ですから夏の終わりのお祭りの日です。8月2日から7日に青森でねぶた祭、8月6日から8日に仙台で七夕祭りが行われますが、北国のことですから、夏の終わりを派手な山車や飾りつけで祝うのです。8月7日頃が二十四節気で立秋ですから、ここから暦のうえでは秋になります。8月11日は、2016年に施行されたもっとも新しい国民の祝日の山の日です。ちょうどこのあたりからお盆に入っていきます。8月12日から15日は徳島で阿波踊りが行われ、多くの観光客を集めていますが、これも各地域で行われる盆踊りの壮大なものです。

そしていよいよ8月15日が月遅れのお盆です。月遅れというのは7月15日がお盆だからですが、一般的には8月15日のほうがお盆として通用しています。1945年8月15日に昭和天皇がラジオで終戦の詔(みことのり)を告げられたので、8月15日は国民の祝日にはなっていませんが終戦記念日としてあちこちで行事が行われています。ちょうど夏の高校野球が開催されているときでもありますが、この日の正午には試合を一時的に中断して選手も観客も黙祷する姿がテレビでも放映されています。8月16日には京都五山の送り火が行われ、死者の霊をふたたび彼岸にお送りします。8月23日は二十四節気で処暑ですが、いよいよ夏の暑さもきれで一区切りとなります。8月26日から27日にかけて富士吉田で火祭りがあり、これが夏の終わりを象徴しています。

まとめ

8月から暦のうえでは秋なのに、まだまだ夏の暑さが続いていますが、これは残暑です。8月15日のお盆の前後に、あたちこちで火を用いるお祭りが行われていますが、それは夏の終わりの夜にふさわしい風景です。夏バテが出始める頃ですから、時候の挨拶にもそのことを配慮するような言葉を入れてみてください。また各地の行事のことなども手紙に添えてもいいかもしれませんね。

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