11月の時候の挨拶~初冬の候(しょとうのこう)手紙の結びも紹介!

11月の時候の挨拶はどうすればいいでしょうか。10月が仲秋ならば11月はもう晩秋ですが、暦のうえでは上旬に立冬がありますから、冬の始まりということになります。11月の旧暦の月の名前は霜月ですから、朝夕の冷え込みもいちだんと厳しくなり、霜が降りるようになります。11月3日が文化の日ですから大学の学園祭もちょうどこの頃に開催されることが多いですね。そして下旬の11月23日が勤労感謝の日ですが、これはもともと秋の収穫のお祭りですから、秋の収穫が終わっていよいよ冬に向かっていくわけです。さて、この11月の時候の挨拶はどうすればいいか少し考えてみることにしましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

11月の時候の挨拶(読み方)

上旬に二十四節気の立冬があるので暦のうえでは冬ということになりますが、地方によってはちょうど紅葉が見頃になるところもありますので、11月上旬の時候の挨拶としては次のようなものがあります。
紅葉の候(こうようのこう)
深秋の候(しんしゅうのこう)
暮秋の候(ぼしゅうのこう)
季秋の候(きしゅうのこう)
菊花の候(きくかのこう)
霜降の候(そうこうのこう)
残菊の候(ざんきくのこう)

中旬になると紅葉もそろそろ落ちてしまいますし、本当に秋の終わりが感じられるようになってきますから、11月中旬の時候の挨拶には次のようなものがあります。
晩秋の候(ばんしゅうのこう)
初霜の候(はつしものこう)
深冷の候(しんれいのこう)
夜寒の候(よさむのこう)
落葉の候(らくようのこう)
立冬の候(りっとうのこう)

11月下旬になるとそろそろ冬の気配が濃厚になりますし、そろそろ雪がちらつきはじめる地域もあることでしょう。11月下旬の時候の挨拶は以下のものがいいでしょう。
霜秋の候(そうしゅうのこう)
向寒の候(こうかんのこう)
初冬の候(しょとうのこう)
初雪の候(はつゆきのこう)

11月の時候の挨拶(例文)

それではいくつか例文を考えてみることにしましょう。
暮秋の候、その後お変わりなくお過ごしのことと存じます。
菊花の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
晩秋の候、皆様方にはますますご清栄のことと存じ上げます。
初冬の候、○○様のことを懐かしく思い出す毎日でございます。

11月の手紙の書き出し(例文)

手紙の書き出しの例文をいくつかあげてみます。
紅葉の候、お庭の木々もきれいに色づいていることと思います。
小春日のなか、かわいいお孫さんとお庭で遊んでおられる○○様のお姿が目に浮かぶようでございます。
夜寒の候、お風邪などお召しになっていらっしゃらないでしょうか。
こちらはもう初雪が降りましたが、そちらはいかがでしょうか。

11月の手紙の結び(例文)

手紙の結びをいくつ考えてみましょう。
朝夕の冷え込みが肌で感じられるこの季節、くれぐれもご自愛ください。
菊人形をまたご一緒に見たいと思います。どうかお身体をお大事にお過ごしください。
庭の落ち葉の掃除に忙しい毎日、年内にもう一度お目にかかることができるといいですが。
もうすぐ師走、何かと忙しい年の暮れになりますが、どうか皆様ゆったりと毎日の生活をお楽しみください。

11月を外国語では?(英語、フランス語)

11月は英語ではNovember(ノゥヴェンバー)、ドイツ語ではNovember(ノヴェンバー)、フランス語ではNovembreといいます。これはラテン語で数字の9を意味する語からできいて、11月は9の月という意味です。7月と8月にそれぞれ人名と皇帝の称号がはいってしまったために、9月から12月まではすべて2を引いた数字の月名になるのです。

11月の行事と出来事

10月31日の夜にハロウィーンというお祭りがありますが、これはキリスト教ではもともと11月1日の万聖節と11月2日の万霊節に由来があり、ちょうどこの頃ヨーロッパではお墓参りをする季節です。日本では11月3日が文化の日でちょうどこの前後に大学の学園祭が行われることが多いですね。洋の東西を問わず、ちょうど秋の終わりの晴れた穏やかな日になることが多いのです。11月7日頃に二十四節気の立冬があり、暦のうえではここからが冬になります。11月15日は七五三で、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳でお宮参りをするのですが、もともと神の手のなかにあった子供が神の手を離れて人になる神事なのです。もちろんふつうには、これからの子供のこれまでの成長を神の感謝するとともにこれからの成長を神に祈る行事と考えられています。

11月22日頃は二十四節気の小雪で、そろそろ雪が降り始める頃だということを意味しています。11月23日は勤労感謝の日ですが、これはもともと宮た中で天皇がその年に収穫された穀物を神に捧げた新嘗祭(にいなめさい)からきています。また、その少し前の11月17には宮中で神嘗祭(かんなめさい)が行われていましたが、これは五穀豊穣を神に祈る儀式です。いずれにせよ、今年の秋の収穫を神に感謝し、また来年も豊作になりますようにと祈るのがちょうど秋の終わりのこの頃です。11月の終わり頃の酉(とり)の日には酉の市が開かれますが、とくに浅草の酉の市は有名です。熊手が売られていて、その熊手で幸をごっそり取り込もうということです。12日に1度酉の日がありますから、年によって違いますが12月に1度か2度酉の市が開かれます。

まとめ

11月上旬までは秋晴れの日がありますが、それ以後は霜が降りたり冷たい雨や雪が降ったりして、冬に向かっていることがわかります。下旬になると師走と呼ばれる12月がすぐそこまで迫っていますから、もう1年の終わりが感じられるようになってきます。季節の挨拶もその季節に合わせて工夫しながら、そろそろ1年を振り返る時期が来るのでお互いを励ますことも大切です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする