12月の時候の挨拶~師走の候(しわすのこう)手紙の書き出しも!

いよいよ1年の終わりの12月、時候の挨拶はどうすればいいでしょうか?すべて始まりがあれば終わりがありますが、12月が1年の終わりです。師走(しわす)とも呼ばれる12月は、師と呼ばれる方々も駆け回るほど忙しい月です。年末の大掃除をはじめ、会社や学校も年末年始の休暇までの仕事や勉強の整理に終われる毎日です。年賀状も早い目に書いて投函しないと元旦に相手の手元には届きませんから、まだ年の暮れの忙しいときに新年のご挨拶をすることになります。キリスト教最大の祝日であるクリスマスは、キリスト教国ではないわが国でも今やふつうの年中行事になっています。忙しいけれどもどこか華やかで楽しいのが12月ですから、時候の挨拶もこの1年を振り返ってお世話になったお礼とともに来年に向けての抱負を語るのもいいですね。

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12月の時候の挨拶(読み方)

上旬の時候の挨拶としては、12月が師走ですからまずこれを使ってもいいでしょう。また、11月の暦のうえでの冬とは違って、12月になっていよいよ本格的な冬の始まりが感じられるようになりますから、初冬を使うのもちょうどいいタイミングです。
師走の候(しわすのこう)
初冬の候(しょとうのこう)

中旬にも12月全体の呼び名である師走を使うこともできます。地方によって雪の降る時期がおおきく違うので、場合によってはこの時期に「初雪」も使えます・。
初雪の候(はつゆきのこう)
霜寒の候(そうかんのこう)
寒気の候(かんきのこう)
下旬になるともうすっかり年の瀬もきわまり、歳末の気分ですから、時候の挨拶もそれを反映したものになります。
歳末の候(さいまつのこう)
歳晩の候(さいばんのこう)

12月の時候の挨拶(例文)

それでは、いくつか時候の挨拶の例文を考えてみましょう。
初冬の候、皆様方にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
師走の候、何かと忙しい毎日ですが、皆様方にはその後お変わりありませんか。
寒気の候、寒さにめげることなく元気にお過ごしのことと存じます。
歳末の候、○○様にはいかがお過ごしのことでしょうか。

12月の手紙の書き出し(例文)

手紙の書き出しをどうすればいいか、例文をいくつかつくってみましょう。
師走にはいって急にあわただしくなりましたが、そちらはいかがでしょうか。
こちらは初雪がちらついていますが、○○様のところでは田畑も山もすっかり雪におおわれていることでしょうね。
年末のこの忙しいときに、いきなりお手紙を差し上げて申し訳ありません。
まもなく楽しいクリスマスですが、○○様とお子さんたちもそれを楽しみになさっていることでしょうね。
今年も残すところあとわずかとなりましたが、その後お変わりなくお過ごしのことと思います。

12月の手紙の結び(例文)

手紙の結びの例文をいくつか考えてみましょう。
何かとあわただしい年の暮れ、くれぐれもご自愛ください。
来年も貴社にとってよき年であるよう、心からお祈りしております。
厳しい寒さがまだまだ続きますから、お風邪など召しませぬよう、くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいませ。
末筆ながら、皆様のご多幸を祈念しております。

12月を外国語では?(英語、フランス語)

12月は英語ではDecember(ディセンバー)、ドイツ語ではDezember(デーツェンバー)、フランス語ではdecembre(ドゥサーンブル)です。7月に人名、8月に皇帝の称号が月の名前に入ったために、9月からはそれぞれ2つ少ない数が月の名前になっています。ですから12月は10の月という意味です。十進法では10がひとつのまとまりですから、1年の終わりの12月が10の月とうのも意味深いですね。

12月の行事と出来事

師走と呼ばれる12月は、1年の締めくくりであるとともに、新しい年に向けての準備の月でもあります。12月7日頃が二十四節気の大雪(たいせつ)で、ちょうど冬の本格的な寒さが始まるのがちょうどこの頃です。12月13日は煤払い(すすはらい)の日で、この1年間にたまった仏像の汚れをとる仏事からきています。12月22日頃に二十四節気の冬至がありますが、この日は昼が1年でもっとも短く夜がもっとも長いので、この日を過ぎると少しずつ昼がながくなり夜が短くなります。

天皇誕生日は今上天皇(現在の天皇)の誕生日で、これは現在11月23日です。冬至とクリスマスイブとのあいだが天皇誕生日があるというのは、面白い偶然です。12月24日がクリスマスイブ、25日がクリスマスですが、これはイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教のお祝いの日です。ヨーロッパでは12月にはいるとあちこちでクリスマス市が開かれますが、日本でももうかなり以前からクリスマスセールがあり、街はイルミネーションで美しく飾られますね。家族や恋人同士でプレゼントを交換して楽しんでいる方も多いでしょう。クリスマスパーティーもよく開かれますね。神の子であるイエスの誕生日がなぜ12月25日だとされたかというと、キリスト教以前からちょうどこの頃に冬至のお祭りが行われていたからです。この日を境にして、昼が少しずつ長くなるのを古代の人たちは祝ったのです。

12月は年の暮れですから、日本のお寺や神社でも納めの儀式が行われるので、まとめてみましょう。5日が納めの水天宮、18日が納めの観音、21日が納めの大師、25日が終い天神、28日が納めの不動となっています。そして12月31日が大晦日(おおみそか)で、細く長く生きられるようにと年越しそばを食べたり、夜中に除夜の鐘をつきに出かけたりして、行く年来る年の多幸を祈るのです。

まとめ

なにかと忙しい12月ですが、それはまち同時にクリスマスのイルミネーションに彩られた華やかで心はずむときでもあります。忙しいからとなまけたりせずに、この1年を振り返って、親しい人たちやふだんあまりお目にかからない人たちに、時候の挨拶をしてみてはいかがでしょうか。来年ははきっといいことがありますよ。

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